入札戦争が勃発したときは、負けるがかちである
入札戦争が勃発すると。価格はどんどん競りあがっていくと、そして、入札者同士が一歩っも引かなければ、予想される投資収益率はどんどん下がっていく。価格が上がればあがるほど、いい取引ではなくなっていき、ある一線を越えると、悪い取引になってしまうわけだ。入札戦争を戦ううえで問題なのは、相手に負けたくないという気持ちが合理的な思考を押し付けること。やたら大きなエゴを持つ経営者は、株主の金を使って、信じられないような高値でビジネスを落札する。自分のふところが痛まないとき、人は割れに合わない買い物をしやすくなる。しかし古東西、割に合わない買い物をして金持ちになったという話は聞いたためしがない。