株に一攫千金はない
株式投資で一攫千金を夢見る人は後を絶たない。
だが、一般的に言って、株式をよく知ってる人ほど、
株式投資に甘い幻想を持たず、慎重な見方をしているのに対して、
株のことをあまりよく知らない人ほど株式に過大な期待を抱き、一攫千金を夢見ている。
株式投資さえすれば、資産はたちまち何倍にも膨れ上がり、
大金を錯覚している人達が多い。
だが、株式投資で大儲けできるのは、ごく一部の幸運の人達だけで、
大半の人達は損をするか、損をしなくても収支トントンか、多少儲かっている程度だ。
一攫千金を夢見て、株式投資を始めた人たちは、
おそらく大半が幻滅して、株式市場から去っているはずだ。
一攫千金を夢見ている人が、なぜ失敗するのか。
それは株の恐ろしさを知らず、株式投資に過大な期待を持ち過ぎているにいるからだ。
株式投資をすれば、投資資金がすぐに二倍、三倍に増えると思い込みがちだ。
そこで、こんな強気なセリフ飛び出したりする。
「株で二割、三割儲けてもしょうがない。株をやる以上は、少なくとも一年間で二倍、三倍ぐらいになっていなければつまらない。そうでなければ、銀行に預けていた方がましだよ」
これは筆者はがあるセミプロ級の投資家から実際に聞いた言葉である。
だが、手数料をとって株式運用を行っている投資顧問会社や投資信託のファンドマネージャーたちですら、
目標とする年間利回りはせいぜい長期金利プラスアルファ程度に過ぎない。
つまり、長期金利が五%であれば、それに多少上乗せした八%程度を目標にして、
株式運用を行っているのだ。
素人が欲張って、年間利回り五割、一〇を狙ってもうまくいくはずなく、
たまたまうまくいったら運が良かっただけにすぎない。
そんな幸運はいつまでも続かない。
むしろ、平均一~三割程度に回ればいいと割り切って、
目先の動きにも泰然自若としている人のほうが、
結果的に株式で大きな財産で築いている。
「一攫千金」とも書く。