まず石のせいにする。石がなければ、板のせいにする。そして、板がなければ、はいている靴のせいにする。人はなかなか自分のせいにはしない。
人間の弱点を巧みについた、ユダヤの格言である。
投資家も株式投資に失敗すると、その銘柄を勧めた証券会社の営業マン、
その銘柄を取り上げた専門紙・誌のせいにしがちだ。
あるいは、NNT株のように、それを売り出した大蔵者(現・財務省)のせいにしたりする。
だが、営業マンがあれこれ勧めても、買うか買わないかは投資家の自由であり、
自分の判断・決断で買った銘柄が値上がりせず、
むしろ値下がりしたからといいて、
それを勧めた証券会社や業界・誌に文句を言っても始まらない。
他人の判断に任せて、株式投資を行って失敗し、
その責任を他人に転嫁することほどおかしいことはない。
自分の判断で投資した結果、見通しが外れて損しても、
自己責任を認めたうえで反省すれば、失敗が肥しとなり、
次の成功への足掛かりともなりうる。
失敗によって失ったお金は、賢い投資家になるための授業料と考えることができる。
しかし、他人に責任を転嫁してしまえば、
自分の失敗を謙虚に反省し、
勉強し直すという機会を失うということにもなる。
つまり、そういう失敗は、どぶに金を捨てるようなもで、
得るものは何もない。