分別過ぐれば、大事の合戦は成し難し
豊臣秀吉が黒田如水孝高に対して言った言葉。
あるいは黒田如水孝高の言葉とも言われている。
何事でも、考え過ぎるとかえって頭の中が混乱し、決断がにぶりがちだ。
戦いの場においてはなおさらだ。
事業を始める場合、投資を始める場合などにも同じことが言える。
石橋をたたいて渡るのは結構だが、さんざん石橋を叩いた揚げ句、
それでも尻込みして渡らなければ、何のために石橋をを叩いていたのわからない。
事業や株式投資にある程度のリスクはつきもので、
一〇〇%安全・確実というものはない。
したがって、ある程度確信を持てれば、
あとは清水の舞台から飛び降りるぐらいも思い切りの良さも必要となる。
リスクが高ければ高いほど、
成功したときの見返りも大きいが、リスクが高いときに投資すると失敗する確率が高い。
では、株式投資を行えばいいのだろうか。
ある投資信託の運用担当役員はこう語っていた。
「五分五分ではリスクが高すぎる。六割程度の確信が持てれば、
四割ぐらい不安が残っていても、積極的に株式を買っていくべきでしょうね。
八割程度の確信が持てるようになってから、買い出動しては遅すぎます」と。