賢者は聞き、愚者は語る
ソロモン(古代イスラエル)の言葉。
聞けば情報が入り、知識が増える。
賢者はもっぱら人の話に耳を傾ける。
愚者は自分の知っていることを何でも他人話したがる。
会話は人の心をつなぐ掛け橋だから、
話好きも人間関係をよくする上は悪いことではないが、
相場の世界では聞き上手に勝るものはない。
相場の世界では、相場観などについてあまり話し過ぎると、
自分が話した言葉にこだわって、相場の変化に機敏に反応できなくなることがある。
このため、若手のファンドマネジャーには、
マスコミの取材に応じることを禁止している投資信託運用会社もあるほどだ。
素人の投資家も、少し株式投資に成功して小金を儲けると、
やたら仲間に吹聴して、株式投資を勧める人もいるが、
止めておいたほうがいい。
その言葉を信じて、株式投資を始めた仲間は、損をすると、勧めた友人をうとましく思うに違いなからだ。
老子の言葉に「知る者は言わず、言う者は知らず」もある。