温故知新
『論語』に出てくる言葉。
「子曰く、故きを温めて新しきを知る、以って師と為るべし」
から、温故知新という言葉が生まれた。
煮つめて取っておいたスープを温めて直して飲むように、
過去からの歴史や伝統をもう一度、振り返って、新しい知識を得たり、
それを現代に生かすこと、を意味している、「以って師と為るべし」とは、
そういうことができて初めて師と為ることができるものだ、という意味で。
相場の世界でも、過去の歴史を振り返ることによって、
将来を予測することが日常茶飯事のように行われている。
将来が過去と同じような動きをするとは限らないが、
似たような条件の下にあっては、
人間はかなり似たような動きを繰り返す可能性が強い。
群集心理が歴史を築き上げてきたともいわれているが、
いつの時代も群集心理には共通した面があるからだ。