始めを慎む(始めに慎む)
何事もはじめ肝心だから、初めは準備万全整えた上で、
慎重の上にも慎重を期して行う、という意味だ。
株式投資で成功するためにも、最初が肝心。
銘柄をよく調べ、株価の位置をよく確認し、
相場の流れを見極めた上で、これなら大丈夫だという自信を持ったら、
思い切って買ってみる。
このスタートを間違えて、高値で買ったり、銘柄選択を間違えると、
後で苦い思いをしなければならない。
同じような言葉に、「始めが大事」「始め良ければすべて良し」(人生一度きり、やり直しが利かないから、始めが大切)
「始めに半分」(始めが良ければ半分は成功したようなもの)、
「始めは処女のごとく、後は脱兎のごとし」(始めは慎重にふるまい、
後は見間違えるように大胆に行動すると)、などがある。
逆に、「終わりを慎む」(終わりよければすべて良し。
終わりは気が緩みがちだから、慎重にすべきだ)という言葉もある。
これらの言葉は老子の「終わりを慎むこと始めの如くなれば則ち敗事なし」(終わりを慎重に処し、始めから終わりまで、緊張した気持ちで慎重に当たれば、失敗することはない)あるいは『礼記』の「始めを慎みて、
終わりを敬む(慎む)」(初めから終わりまで慎重にすべきだ)などから来ている。