売るべし、買うべし、休むべし
日本に古くからある相場格言。
相場の極意は買うべき時に買い、売るべき時に売り、
休むべき時には休むことである。
では、どんな時に買うべき時、売るべき時、休むべき時なのか、
その判断の巧拙によって相場で成功するかどうかが決まるのだ。
買うべき時とは、相場が安い時である。
相場が安いのは、相場が大暴落したあと、
大抵圏で低迷している頃、あるいは上昇初期から中期にかけてである。
個別銘柄で言えば、業績に急向上したり、好材料が飛び出したのに、
株価がそれほとほとんど織り込んではないことが、判断材料となる。
売るべき時とは、買った銘柄目標まで値上がりした時、
過去の株価推移、その他いろいろな株価指標などから見て、
相場が天井に近いと判断される場合、相場を取り巻く環境(景気、企業業績、金利など)に悪いほうへ変化の兆しが見え始めた時、などだ。
休むべき時は、相場の見通しが難しく、先行きが不透明に感じられる時、
相場が天井圏内にあると思われる時、金利が引き上げられ、高水準にある時、
などだ。
首尾よく利食ったあと、見通しが外れて損切をしたあとなども、
しばらく休んで頭を冷やし、相場の行方を冷静な目で見詰め直した方がよい。
「休むも相場」「休むほどの相場の極意ほかになし」という相場格言もあるように、人間もお金も相場も時には休養が必要だ。