ウォール街は二つの高い峰 事実と数字の山と心理のエベレストという峰がそびえている
『株はなぜ上がるのか、なぜ下がるのか』(N・L・ジャンビス)に出てくる言葉。
株価の決定するのは、景気や企業業績、金利、相場環境などの事実と数字の他、
投資家の心理という大きな要素がある。
この二つを山とエベレストという二つの峰にたとえている。
株価が上昇すれば、投資家の貪欲さ、自負などが大きな幻想を作り上げて、
株価上昇に拍車をかける。
逆に、株価が下げに転じると、投資家は不安あや恐怖にかられ、ろうばい売りに走り、株価の下落に拍車をかける。
このように、投資家の心理(情緒)はしばしば極端から極端へと走り、
株価の上げ幅、下げ幅を大きく増幅する働きをする。
このため、株価の事実と数字だけではなく、投資家心理を読まないと、
十分に理解することはできない、というわけである。